01仕事の中身(障害の種類からみる)

身体障害のある人は、障害者雇用でどんな仕事に就いている?

いちばん多いのは事務の仕事で、生産工程(製造・加工)の仕事とサービスの仕事が続きます。事務の職業は26.3%です(全国・令和5年度(2023年度))。

このページは、向き不向きを決めるものではありません。国の調査で、実際に就いている仕事を見ます。

更新日 2026.10.26 データの時点 障害者雇用実態調査 令和5年度(2023年度)、職業紹介状況 令和7年度(2025年度)
編集・監修 徳永崇志(株式会社イチドキリ 代表取締役。就労継続支援B型事業所 ぽちぽちの道を運営)

01就いている職業

身体障害のある人は、どんな職業で働いている?

いちばん多いのは事務の仕事で、生産工程(製造・加工)の仕事とサービスの仕事が続きます。

図1 身体障害のある人の職業(上位5つ)(全国・令和5年度(2023年度))
事務26.3%生産工程15.0%サービス13.5%専門・技術11.7%販売7.2%0%10%20%30%
くわしく見る(すべての職業と、職業の分け方)
身体障害のある人の職業別の割合
職業(国の分類)割合
管理的職業5.7%
専門的・技術的職業11.7%
事務的職業26.3%
販売の職業7.2%
サービスの職業13.5%
保安の職業1.1%
農林漁業の職業0.4%
生産工程の職業15.0%
輸送・機械運転の職業2.4%
建設・採掘の職業2.2%
運搬・清掃・包装等の職業6.7%
無回答7.7%

サービスの職業は、調理・接客・介護・クリーニングなどの仕事です。運搬・清掃・包装等の職業は、物の運搬、建物の清掃、包装や仕分けなどの仕事です。生産工程の職業は、製造・加工・組立・印刷などの仕事です。

出典: 厚生労働省『令和5年度 障害者雇用実態調査』結果報告書の職業別の図(出典1)。職業の分け方は日本標準職業分類(出典3)。

02最近の就職

最近ハローワークで就職した人は、どんな仕事?

事務の仕事がいちばん多く、運搬・清掃・包装の仕事が続きます。

ハローワークを通じた身体障害のある人の就職件数は、21,463件でした(全国・令和7年度(2025年度))。図1の「いま働いている人」より新しい数字ですが、数え方が違います。

図2 ハローワークを通じて就職した身体障害のある人の職業(上位3つ)(全国・令和7年度(2025年度))
事務30.5%運搬・清掃・包装23.3%サービス13.8%0%10%20%30%40%

出典: 厚生労働省『令和7年度 障害者の職業紹介状況』の職業別の就職件数(出典2)。

03このサイトの職種で言うと

このサイトの職種で言うと、どの仕事?

国の職業の分け方と、このサイトの職種は同じではありません。近い仕事を並べます。

このサイトの職種と近い国の職業
このサイトの職種近い国の職業身体障害のある人の割合
事務補助・データ入力事務的職業26.3%
軽作業・発送・仕分け運搬・清掃・包装等の職業6.7%
清掃・ビルメンテナンス運搬・清掃・包装等の職業6.7%
食品・調理補助サービスの職業13.5%
印刷・スキャン生産工程の職業15.0%
IT・Web専門的・技術的職業11.7%

右の割合は、その国の職業で働く身体障害のある人の割合です。国の職業には、このサイトの職種のほかの仕事も入ります。軽作業と清掃は、どちらも国の「運搬・清掃・包装等の職業」に入るので、同じ値になります。

出典: 厚生労働省『令和5年度 障害者雇用実態調査』(出典1)。対応は編集部の分け方。

04時間と雇用形態

週何時間で、どんな雇用形態で働いている?

週30時間以上で働く人は75.1%です(全国・令和5年度(2023年度))。

週の所定労働時間の割合
週の所定労働時間割合
週30時間以上75.1%
週20時間以上30時間未満15.6%
週10時間以上20時間未満7.2%
週10時間未満1.2%

正社員として働く人は59.3%です。週の時間の段は働き方のページに、正社員・契約社員・パートの違いは雇用の形のページにまとめています。

雇用形態と週の時間 障害者雇用の正社員・契約社員・パート

出典: 厚生労働省『令和5年度 障害者雇用実態調査』結果報告書の週の所定労働時間と雇用形態(出典1)。

05給料

給料はどのくらい?

平均賃金は月23.5万円です(全国・令和5年度(2023年度))。週の時間で違います。

週の所定労働時間別の平均賃金
週の所定労働時間平均賃金(月)
週30時間以上26.8万円
週20時間以上30時間未満16.2万円
週10時間以上20時間未満10.7万円
週10時間未満6.7万円

時給で払われている人は27.3%です。最低賃金と週の時間から計算した月額の例は、お金のページにあります。

給料と月額の計算例

出典: 厚生労働省『令和5年度 障害者雇用実態調査』結果報告書の賃金の状況(出典1)。

06勤続

どのくらい続けて働いている?

平均の勤続は12年2か月です(全国・令和5年度(2023年度))。

平均の勤続は、新しく雇われた人が多いと短く出ます。

出典: 厚生労働省『令和5年度 障害者雇用実態調査』結果報告書の勤続年数(出典1)。

07配慮

職場では、どんな配慮がある?

いちばん多いのはnullで、配慮をしている事業所の40.2%が挙げています。

図3 身体障害のある人への配慮(上位3つ)(全国・令和5年度(2023年度))
  1. 休暇を取りやすくし、勤務中の休憩を認めるなど、休養への配慮40.2%
  2. 通院や服薬の管理など、雇用管理での配慮38.3%
  3. 短い時間の勤務など、勤務時間の配慮37.9%

割合は、配慮をしていると答えた事業所の中での値です。身体障害のある人を雇う事業所のうち、配慮をしていると答えたのは58.7%でした。

職場の合理的配慮の例

出典: 厚生労働省『令和5年度 障害者雇用実態調査』結果報告書の雇用している障害者への配慮事項(出典1)。

08障害の種類

上肢・下肢・内部障害・視覚・聴覚など、障害の種類や部位で仕事は違う?

身体障害の種類や部位ごとの仕事の割合は、このページで使った国の資料にはありません。雇用されている人の種類の内わけと、ハローワークを通じた部位ごとの就職件数はあります。

図4 雇用されている身体障害のある人の障害の種類(全国・令和5年度(2023年度))
  • 肢体不自由35.4%
  • 内部障害(心臓・腎臓などの障害)30.6%
  • 聴覚・言語の障害12.2%
  • 視覚障害7.5%
  • 重複障害5.4%

上肢・下肢・体幹の障害(肢体不自由)のある人の仕事

国の障害者雇用実態調査の肢体不自由には、上肢・下肢・体幹の機能の障害(切断を含む)と、脳病変による上肢や移動の機能の障害が入ります。雇用されている身体障害のある人の35.4%が肢体不自由です。この調査は上肢・下肢・体幹に分けて数えていないので、部位ごとの人数や職業の値はありません。

ハローワークの職業紹介状況には、障害の部位ごとの就職件数があります。肢体不自由では下肢がいちばん多く、上肢が続きます。

図5 ハローワークを通じて就職した身体障害のある人の件数(障害の部位別)(全国・令和7年度(2025年度))
  • 上肢4,182件
  • 下肢5,092件
  • 体幹906件
  • 脳病変(脳病変による上肢や移動の機能の障害)152件
  • 内部障害6,203件
  • 聴覚・言語障害3,040件
  • 視覚障害1,545件
  • その他の身体障害343件

上肢・下肢・体幹・脳病変を合わせた肢体不自由の就職件数は10,332件です。この集計も、どの職業に就いたかは部位で分けていません。このページの職業の割合は、身体障害のある人全体の値です。

内部障害(心臓・腎臓など)のある人の仕事

内部障害は、心臓・腎臓・呼吸器・ぼうこうや直腸・小腸・免疫(HIV)・肝臓の機能の障害です。雇用されている身体障害のある人の30.6%が内部障害で、肢体不自由の次に多い種類です。ハローワークを通じた就職件数は6,203件でした。内部障害のある人だけの職業や賃金の値は、国の資料にありません。

国の合理的配慮指針は、内部障害のある人への配慮の例として、面接の時間を体調に合わせること、出退勤の時刻・休暇・休憩を通院や体調に合わせること、負担の程度に合わせて仕事の量を調整することを挙げています。

車椅子を使う人の仕事

国の調査と集計は、障害の種類や部位で数えていて、車椅子を使うかどうかでは分けていません。車椅子を使う人の数や、就いている仕事の値は、国の資料にありません。

合理的配慮指針は、肢体不自由のある人への配慮の例として、面接で移動が少なくて済むようにすること、通路に物を置かず机の配置を工夫して移動の負担を減らすこと、机の高さの調節、スロープや手すりの設置を挙げています。日常生活に使う車いすを会社が用意することは、合理的配慮として求められていません。

国の指針の配慮の例 在宅・テレワーク

視覚障害や聴覚障害のある人だけの職業や賃金の値は、このページで使った国の調査にはありません。このページの値は、身体障害のある人全体の値です。

出典: 厚生労働省『令和5年度 障害者雇用実態調査』結果報告書の障害の種類別の図と用語の定義(出典1)。部位別の就職件数は厚生労働省『令和7年度 障害者の職業紹介状況』の部位別の表(出典2)、配慮の例は厚生労働省『合理的配慮指針(平成27年厚生労働省告示第117号)』の別表(出典4)。

09よくある質問

よく聞かれることは?

向いている仕事、ひとりでできる仕事、在宅、手帳がない場合などに答えます。

Q向いている仕事は、障害の種類で決まる?

このサイトは、障害の種類で向き不向きを決めていません。同じ種類でも、就いている仕事は分かれています。実際に就いている仕事の割合と、職場で受けられる配慮をくらべて考えます。働く前に、実習で職場を試す道もあります。 実習・トライアル雇用で試す

Qひとりでできる仕事や、人と話すことの少ない仕事は?

国の調査に「ひとりで」「話すことが少ない」という区分はありません。仕事の中身は、職種のページで作業ごとに見られます。 職種の一覧

Q在宅で働ける?

在宅で働ける会社もあります。採用ページに在宅の記載がある会社の数は、在宅のページにまとめています。 在宅・テレワーク

Q障害者手帳がなくても、障害者雇用で働ける?

会社が障害者雇用率に数えられるのは、原則として障害者手帳を持つ人です。手帳がない場合の選択肢は、別のサイトのコラムにまとめています。 障害者手帳がなくても障害者雇用で働ける?(ぽち道のコラム)

Q車椅子を使う人や、上肢・下肢・内部障害のある人の仕事は、国の調査で分かる?

部位ごとの職業の値は、国の資料にありません。国の障害者雇用実態調査は、肢体不自由・内部障害などの種類までで数えていて、上肢・下肢には分けていません。ハローワークの職業紹介状況には部位ごとの就職件数がありますが、どの職業に就いたかは部位で分けていません。車椅子を使うかどうかで分けた値は、どちらの資料にもありません。このページの職業の割合は、身体障害のある人全体の値です。 部位ごとの就職件数と配慮の例

障害の特性や手帳のことは、同じ株式会社イチドキリが運営する別のサイトのコラムにまとめています。

10出典と確認日

このページの出典と確認日

国の障害者雇用実態調査と、ハローワークの職業紹介状況から書いています。

数字の読み方

いま働いている人と、最近就職した人
図1は、従業員5人以上の民間の事業所で雇用されている人の職業です。ハローワークの値は、その年にハローワークを通じて就職した件数の職業です。時点も数え方も違うので、同じ表にはしていません。
障害の種類の割合
障害の種類の割合は、雇用されている人の内わけです。仕事や賃金を障害の種類で分けた値ではありません。
正社員の割合
正社員の割合は、無期契約と有期契約の正社員を足した値です。
平均の値
平均賃金と平均の勤続は、短い時間の人や、長く働いている人も含めた値です。働きはじめの額や、続けやすさの目安ではありません。
加工
国の公表資料をもとに、編集部が並べかえて作りました(公共データ利用規約にもとづく)。

更新履歴 2026.10.26 公開しました。国の調査が新しくなったら、数を確かめ直して直します。記載の誤りは訂正窓口へお知らせください。

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